出版100周年特別企画:2022年×全22回のオンラインイベント

22Ulysses―ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』への招待

 アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)の代表作『ユリシーズ』(1922)は、作者40歳の誕生日である1922年2月2日にパリで出版されました。以来、「20世紀で最も偉大な小説」とも称され、文学の世界では映えある名声を獲得していますが、一方ではその難解さゆえに、通読を阻む作品でもあり続けてきました。今回、出版100周年のタイミングに機運を得た有志の研究者たちが集い、この難解な『ユリシーズ』の謎と魅力を一般読者に向けて解説する試みを行います。2022年2月2日(水)を第1回として、1年間で全22回実施するオンラインイベントです。

 初回の2月2日(水)は、同日に発売される100周年記念論集『ジョイスの挑戦―「ユリシーズ」に嵌る方法』(言叢社)と『百年目の「ユリシーズ」』(松籟社)の編著者の方々をお招きし、それぞれの論集の構成や意義について解説をお願いします。またこの「読めない『ユリシーズ』」の具体的な読み方に関して、様々なヒントをお話しいただく予定です。第2回目以降(2月18日〜)は、原則として毎月第1・3金曜日の22:00~22:00に開催します。各回の第1部では、発起人1名が司会を努め、各挿話の基本的な概説を行い、主要登場人物やプロット、重要なポイントについて30分程で解説を行います。第2部では特別招待講師が当該の挿話を中心としながら、それぞれの関心に基づいたテーマで30分程の講演を行っていただきます。第1部・第2部ともに、解説と講演のあとには質疑応答の時間を設けますので、ぜひ色々な質問をお寄せ下さい。

 『ユリシーズ』に関して何も知らないという方から、読破に挫折してそのままの方、通読はしたけれどもいまいち面白みがわからないという方、そして原文にもあたり繰り返し読んでいるベテラン読者の方に至るまで、ぜひこの100周年という機会を利用して、『ユリシーズ』という長く、広く、深い書物を読む体験にご参加いただければと思います。本イベントにご関心のある方は、下記のtwitterのアカウントをご覧いただき、各回の申し込みフォームを通じてご登録下さい。

 

原則、毎月第1・第3金曜20:00~22:00に開催 事前登録制(参加費無料)

参加申し込みは、こちらから 

最新情報はTwitterから→ https://twitter.com/22Ulysses2022

問い合わせ先:22ulysses2022@gmail.com

お問い合わせ先は、上記gmail宛にお願い致します。

日本ジェイムズ・ジョイス協会は問い合わせ窓口ではありませんのでご注意下さい。

 

Project 22 Ulysses発起人

田多良俊樹、河原真也、桃尾美佳、小野瀬宗一郎、南谷奉良、小林広直、田中恵理、

平繁佳織、永嶋友、今関裕太、宮原駿、湯田かよこ、新井智也

 

後援:日本ジェイムズ・ジョイス協会、アイルランド大使館(Embassy of Japan in Ireland)