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日本ジェイムズ・ジョイス協会(The James Joyce Society of Japan)は、1989年に発足した、アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイス(1882-1941)を研究する日本学術会議協力学術研究団体です。毎年6月には『ユリシーズ』の舞台設定日のブルームズ・デイに合わせて全国研究大会を開催し、機関誌Joycean Japan を発行しています。

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20世紀で最も重要な作家の一人とされるジョイスの主要作品には、短編集『ダブリナーズ』(Dubliners, 1914)、自伝的小説『若き日の芸術家の肖像』(A Portrait of the Artist as a Young Man, 1916)、意識の流れや内的独白といった革新的な言語技法で知られる『ユリシーズ』(Ulysses, 1922)、そして無数の言語を重層・混交・癒合させる作品『フィネガンズ・ウェイク』(Finnegans Wake, 1939)があり、新しい芸術と言語を模索したその作品群は代表的なモダニズム文学とみなされています。

 

本協会は『フィネガンズ・ウェイク』刊行50周年を期に1989年に発足して以来、毎年の全国研究大会に加え、多くの研究会やイベントを開催してきました。21世紀に入ってからも日本だけですでに約30冊の研究書や解説書が出版されています。このジョイス研究の魅力をより多くの方に知っていただくためにも、本協会は2016年2月2日のジョイスの誕生日に合わせてウェブサイトをリニューアル致しました。新たにジョイス関連書籍のページを加え、随時近刊書の情報を更新していく予定です。